眼底検査は、眼科の検査の中でも特に重要な検査です。 眼底には、血管、網膜、視神経があり、目だけではなく全身疾患の早期発見につながる情報が詰まっています。 そこで、眼底検査ではそれらの所見から、病気の有無、進行具合などを確認します。…
目のお話 - 目の病気
翼状片
翼状片とは、白目(結膜)が黒目(角膜)にむかって侵入したものです。 原因ははっきりしていませんが、紫外線や粉じん、なんらかの慢性的な機械的刺激等により、黒目と白目の境(角結膜境界部)に異常をきたし、増殖した結膜組織が角膜上に侵入し…
目薬は何滴点眼していますか?
日頃から目薬を使う機会があると思いますが、目薬は何滴も入れたほうが効果があると考えていませんか? 実は、1滴入れば十分です。 1滴の分量は約0.05ml、目の表面に保持できる量は約0.03mlと言われています。 1滴で、あふれるほ…
アレルギー対策
2月に入ると、スギ・ヒノキ・ハンノキなどの樹木によるアレルギー性結膜炎が増えてきます。スギ花粉は、1月から飛散が始まり、3月から4月にピークを迎えます。 アレルギー対策の基本は、原因との接触を極力避けることです。花粉の飛散状況をみ…
プラニケル錠による治療を始められる方へ
プラニケル錠(一般名ヒドロキシクロロキン)は、全身性・皮膚エリテマトーデス(SLE)の治療薬です。 エリテマトーデスの原因ははっきりとわかっていませんが、自己免疫反応の異常が関係しているといわれており、全身の倦怠感などの炎症を思わ…
アデノウイルス結膜炎(はやり目)
アデノウイルスが原因でおこるウイルス性結膜炎です。感染から発症までに約1週間、発症から治癒までに2週間ほどかかります。感染力が強いウイルスのため、周囲にうつさないように注意が必要です。 重症の場合は、角膜に混濁がのこり、視力が低下…
飛蚊症
眼の中には、硝子体というゲル状物質がつまっています。硝子体は99%は水、残りの1%はコラーゲン繊維とヒアルロン酸からできています。 飛蚊症とは 視野の中で黒点やちり、時には輪のようなものが動く症状です。目の中はほとんど水分ですので…
白内障
白内障とは、眼の中の水晶体という部分が濁ってしまう病気です。 水晶体は、透明な円盤状のふくろになっており、中には皮質・核といわれる物質がつまっています。 水晶体の役割は、ピントの調整です。透過する光を屈折させ、網膜に像を結びます。…
麦粒腫・霰粒腫など
まぶたには、まつげの他、分泌腺の出口があります。分泌腺の閉塞・炎症は、麦粒腫(ものもらい、めいぼ)や霰粒腫などの原因になります。 麦粒腫 分泌腺の細菌感染により、眼瞼の痛み(圧痛)、発赤、腫れを起こします。膿点から排膿すると治癒に…
糖尿病網膜症
糖尿病で全身の血糖コントロールが不十分だと、目の網膜の細い血管が損傷し、網膜の循環不全や出血を起こします。進行すると新生血管と呼ばれるもろい血管が発生し、硝子体で出血を起こします。 糖尿病網膜症は、糖尿病腎症・糖尿病神経障害ととも…